安全衛生に関連する啓発週間のスケジュールです。これらの機会を活用し、安全や衛生の意識を高めるとともに、安全衛生委員会などの議事にすることで災害や事故を減少させることができます。また、労働基準監督署に提出する安全衛生管理計画を作成する際の参考にしてください。
4月 春の全国交通安全運動
多くの組織が4月から新年度を迎え、交通量や慣れない道での通勤から事故も多くなりやすい時期です。通勤時の注意や、余裕を持って行動することが大切です。
5月 水防月間
地域によっては雨の多くなる季節です。雨の日は、通勤や作業現場までに時間がかかる可能性があります。余裕を持って行動することを引き続き行い、過去の災害や避難場所・経路の確認を行ないましょう。
6月 危険物安全週間
危険物とは、その性質上、火災や爆発、毒性などの危険を有し、人の生命に害を及ぼす恐れがある物質や製品を指します。消防法において危険物の規制が設けられ、この運動も消防庁によって始まりました。可燃性、酸性、毒性のある物質や、圧縮ガスおよび液化ガスの取り扱いがある場合、保管や作業計画に不備はないか再確認しましょう。
7月 全国安全週間
厚労省や中央労働災害防止協会が主唱者となり実施され、産業界での自主的な労働災害防止活動を推進、安全意識の高揚・安全活動の定着が目的です。一例ですが、全国安全週間を活用し、自社の安全に関するスローガンの見直したり、直近の労災の傾向から対策の強化を図る事業場が多いです。
8月 防災週間
1960年に9月1日が防災の日とされました。これは関東大震災の発生日、そして前年の甚大な被害をもたらした伊勢湾台風に見舞われたためです。台風、高潮、津波、地震、噴火等の自然災害に対する対策を想定しておきましょう。
9月 秋の全国交通安全週間
日照時間が減少する季節です。また夕方は事故の生じやすい時間帯でもあります。危険箇所への注意、前方注意、夜間のライトを早めに点灯することで事故を防ぎましょう。
10月 全国労働衛生週間
労働衛生の3管理の見直しを行いましょう。3管理とは作業管理、作業環境管理、健康管理です。健康管理には、精神衛生も含まれ、自身や部門のストレスチェックを行うことでストレスの把握、業務過多が生じていないかを確認します。
11月 秋季全国火災予防運動
秋の火災予防運動は「119番の日」にちなんで開始されました。乾燥が火災を招きやすくなる時期です。出火原因で最も多いものはタバコ、そして焚き火、コンロがそれに続きます。
12月〜1月 年末年始無災害運動
安全最優先の考え方を基本に災害のない明るい信念を迎えるために、中災防により始められた運動です。リスクアセスメントの強化を行います。
3月 春季全国火災予防運動
火災が最も多くなる月とも言われています。これには乾燥と季節風の影響が考えられていますが、火の始末、年度末であったとしても、気持ちの余裕を持つことが災害を発生させない手掛かりになります。
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